消費者の食の志向、「健康」が過去最高 「手作り」「国産」は低下


 日本政策金融公庫はこのほど、消費者の食に関する意識調査を行った。現在の食の志向について、「健康志向」とする回答が46.6%と、2014年1月調査(46.5%)を上回り、過去最高となった。このほか「経済性志向」「簡便化志向」が前回調査(18年7月)から上昇。「手作り志向」「国産志向」などが低下した。

 現在の食の志向を二つまで挙げてもらった。トップの健康志向は前回から0.9ポイント上昇。2位は経済性志向(36.9%)、3位は簡便化志向(31.2%)で、それぞれ1.6ポイント、1.4ポイント上昇した。

 4~7位は安全志向(18.5%)、手作り志向(16.5%)、国産志向(15.6%)、美食志向(13.8%)の順。これらは全て前回調査から低下した。特に手作り志向と国産志向は3半期以上連続で低下している。

 「食料品を購入するときに国産品かどうかを気に掛けるか」では、「気に掛ける」が72.3%で、前回調査比1.1ポイント低下。「気に掛けない」が24.9%で、同0.7ポイント上昇した。

 「外食するときに国産品かどうかを気に掛けるか」では、気に掛けないが60.3%で、前回調査比1.9ポイント上昇。直近で緩やかな上昇傾向にあり、6年ぶりに6割を超す高い水準になっている。

 国産食品に関するイメージは「価格が高い」が64.6%と、08年の調査開始以来、最も低い数字となった。半面「安全」「おいしい」「色・形が良い」などのプラスのイメージは低下傾向にある。

 
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